産休代替派遣は最悪でひどいという実態を暴露。使い捨てと言われる理由とは

確かに産休代替派遣は、期間も不透明で１年ほどなので不安定ですよね。

そして正社員の代替要員なのでもちろん求められるレベルも通常派遣より上がります。

でもその分時給が高めに設定されていたり、１年という単位でやり切りたい目的がある方にはおすすめの求人になります。

今回はそんな産休代替派遣の実態を解説しますので、応募するべきかぜひ参考にしてくださいね。

産休代替派遣がひどい・使い捨てと言われる６つの実態

①契約期間が不確実

産休に入られた社員は正直いつ戻って来れるか不明確です。

なので約６ヶ月〜２年近くと期間に幅があります。

また復帰がいつになるのかは、保育園の入園次第のため

復帰直前の１ヶ月前に終了が決定することもあるんです。

そのため通常は３ヶ月更新などを繰り返していても、

復帰予定間近になると１ヶ月単位などの更新期間をお願いされたりします。

②いずれは終了してしまう（継続できない）

産休代替派遣は、抵触日の概念はないものの（同じ組織に３年しか派遣は働けない法律）、

実際には３年以上働くことはほとんどありません。

（該当社員が連続２人目の産休に入られるなど稀です）

復帰されるのが前提なので、もし社員が復帰ができないなどの事情が発生した場合でも

新たに派遣契約を結ばなければいけないので（他の業務での派遣契約でスタートするか直接雇用の打診をする）

産休代替は原則３年以上同じ職場で継続できないと思ってください。

参考：厚生労働省　派遣受入期間の制限について

③引き継ぎ期間が決まっている（早まることも）

社員が産休に入るまでの引き継ぎ期間なので、必ず終わりの期間があります。

また妊娠はトラブルもつきものなので、急な入院や想定より早く産休に入られることがあります。

そのため、産休に入られた後にわからないことがあった場合助けて貰える人がいるか確認しておきましょう。

④即戦力のスキルを求められやすい

産休代替は社員の代替要員かつ限られた期間のみなので、

即戦力を求められやすいです。

なので業務の範囲も前任者のままの場合もあるので、

責任の重さなどが他の一般派遣とは違います。

⑤復帰直前は更新単位が１ヶ月になりやすい

基本は３ヶ月更新で繰り返されるのが多いのですが、

どうしても保育園の決定がギリギリのため結果が出るタイミングに合わせて

１ヶ月更新などをお願いされる場合があります。

自分自身も来月どうなるかわからない、といった不安な状態になります。

⑥人間関係が希薄になりやすい

あくまで社員が復帰までの代替要員なので

お互いに『期間限定の関係性』になりやすいです。

割り切れる方は問題ないですが、

『どのみち辞めてしまうんだもんな・・』とった気持ちがありながら働くのが辛い人は

産休代替は向きません。

産休代替派遣がひどい・使い捨ては嘘？利用する７つのメリット

①時給が高めの求人が多い

そもそも求職者側からすれば産休代替派遣は期間が不透明なため不人気なんです。

しかし派遣先はなんとか穴を埋めなければいけないので、

時給を高めに設定してでも採用したいと考えています。

また正社員の代替要員なのでスキルも高く求められやすいため、

事務職であっても1,800円以上など高時給案件があります。

②転職時に有利で理由づけがしやすい

産休代替派遣は、求められるスキルも範囲も基本的には正社員と変わらないため

産休代替派遣を全うしたという経歴は有利になります。

また期間が短くても『産休代替の求人であり、前任者が復帰したから』といった明確な理由があるので、

退職理由が疑われる余地がありません。

③年単位の仕事で働ける

あなた自身が、

『１年くらい稼いで、留学資金にしよう』や

『１年程度であれば、少し高めの時給でスキルアップできる仕事についてみたい』などの目的があれば

産休代替はオススメします。

数ヶ月単位の仕事もありますが、１年〜２年などの期間限定の仕事はあまりありません。

④派遣会社のサポートを受けれる

正社員であれば何かトラブルがあっても自分一人で戦わなければいけないですよね。

でも派遣であれば、必ず派遣営業やカウンセラーが担当に就くので

万が一トラブルがあっても間に入って解決に動いてくれますよ。

⑤満了後の別の仕事紹介を受けやすい

産休代替派遣をしっかり満了してくれた方は、それだけで立派な経歴になります。

求められるスキルも高い傾向にありますし、割と振り回されやすい期間にもしっかり向き合っていただけましたからね。

派遣会社にとっても、BIPスタッフとなりやすいので

優先的に仕事紹介を受けやすいです。

⑥スキルアップに繋がりやすい

正社員の代替なので、求められるスキルも範囲も広いです。

その仕事をしっかりこなしたのであれば、通常の派遣の仕事を超えてスキルアップに繋がりやすいです。

派遣という働き方にもマッチしているなと感じながら、より高度な仕事にチャレンジしてみたいという方には向いていますよ。

⑦珍しい仕事内容も見つかる

通常の派遣求人には出てこない、『正社員にしか任せてこなかった特殊な仕事』を急遽募集するといったケースがあります。

特許事務や、人事事務と経理事務をどちらも経験できるなどの、いわば穴場求人が出ていたりしますよ。

産休代替派遣がひどい・使い捨てになる前に応募前の確認点

他に教えて貰える人がいるか

引き継ぎ期間はあれど、完璧に業務を習得できるわけがないですよね。

でも前任は産休に入ってしまってるので聞くことができない・・

そんな困った状況にならないように、

社内に他に同業務がいるのか、わからないことがあれば聞ける環境なのかを事前に確認しておきましょう。

前任者の勤務実態を聞く

もし前任者が残業を22時までしていたりすると、

業務量ももちろんのこと、夕方に対応が必要な業務も任される可能性があります。

夕方以降の業務を他の人がフォローしてくれるなら良いですが、

その辺りの業務分担まで計画していない可能性がありますので

必ず確認しておきましょう。

スキルレベルをすり合わせる

採用担当者＝産休者ではありません。

そのため産休者のスキルレベルを熟知していないがために、

入ってから同じようなレベルを求めてしまう傾向にあります。

できないことは事前にできないと伝えておかないと、自分自身を苦しめることになります。

任される範囲を聞いておく

たとえば正社員であれば顧客のクレーム対応から解決まで対応しますよね。

その後任のあなたはどこまで責任を負う必要があるのか確認しておきましょう。

クレームが起きてから全ての責任をなすりつけられても困りますからね。

産休代替派遣で辞めれるのか

可能です。

ただ元々期間がある程度限定されている中で途中で辞められるのは派遣会社も派遣先もかなり痛手です。

そのため決断するなら早いうちが良いでしょう。

できるだけ復帰まで満了して欲しいところですが、

条件が違った、どうしても事情が変わってしまったなどあなたの状況もあるかと思います。

産休代替派遣だから辞めてはいけないということはありません。

産休代替派遣に関するよくある質問

前任者が復帰後も継続はできないのですか

できません。あくまで社員の復帰までの期間になります。

ただあなた自身が継続したくて、派遣先も同じ思いであれば

他の部署での新規スタートとして相談いただくケースはあります。

産休代替がどうか事前に分かりますか

わかります。というか事前に伝えていない派遣会社であればやばいです。

本来は紹介時に産休代替なので期間が１年程度である、などの説明がありますし、

いざ契約となった際も契約書に社員の名前、社員の休業予定期間が掲載されています。

前任が急に復帰したら即終了ですか？

その時点で派遣契約をいつまで結んでいるかにもよりますが、

基本的には終了となります。

ただ復帰者の繰り上げにより契約途中で終了することになる場合は中途解約に該当するため、

他の部署で継続させるなどの対応をすることがあります。

育児休業中の職員の代替要員として派遣社員を受け入れているのですが、予定より早く育児休業を繰り上げて職場復帰することになりました。職場復帰にあわせて派遣の受入れを終了してもよいでしょうか。

A:育児休業代替要員派遣は終了しますが、派遣契約期間内の就業の確保にご協力ください。派遣先従業員が産前産後休業、育児休業を取得中にその代替要員として派遣を受け入れる場合、事業所単位・個人単位どちらの期間制限も適用されませんが、その期間は産前産後休業、育児休業期間に限定されます。

代替要員派遣で派遣契約を締結する際には、休業開始日と休業終了予定日、休業に入る派遣先従業員氏名を契約書面に記載する必要があり、終了予定日を超えて契約を結ぶことはできません。2017年12月20日が育児休業終了予定日であれば、最長でもその日までの契約となります。12月20日まで代替要員派遣の契約により派遣を受け入れている途中で育児休業取得者が、育児休業を繰り上げて終了し12月1日から職場復帰する場合、11月30日に代替要員派遣を終了しなければなりません。ただし、育児休業の繰り上げ終了は育児介護休業法で義務付けられていませんので、育児休業取得者が繰り上げ終了を希望しても会社に応じる義務はなく、これを認めるのであれば、派遣先の判断で派遣契約を終了する中途解約に該当します。派遣先都合で中途解約をする場合には、派遣労働者の雇用安定のための措置として、次の就業先の確保が求められ、次の就業先の確保が困難な場合は派遣元から損害賠償請求をされることもあります。次の就業先の確保は、同じ職場で代替要員ではない通常の派遣契約で受け入れることも含まれます。

アデコ公式　育児休業代替要員派遣の終了時期より

産休代替派遣の更新単位は？

通常派遣と同じ数ヶ月単位での更新を繰り返します。

なので更新の確認のたびにあなたにも更新をどうするか決める権利があります。

なお復帰予定に近くなると、復帰見込みが確定していなければ１ヶ月単位などをお願いされるケースがあります。

まとめ：１年という期間に目的があるなら産休代替はあり

あたらめて、産休代替派遣の注意点は以下です。

やはりいずれにしろ長くは継続できない働き方なので、使い捨てと言われやすい求人になります。

でも１年程度の期間の求人って少ないんです。

もしあなたにもこの１年で成し遂げたい目的があるなら

産休代替派遣は時給も高めに設定されており、社員レベルの経験できるのでメリットになるでしょう。